インテリアとして観葉植物を置いてみたいというひとにおすすめの小さな観葉植物「ミニプランツ」を紹介します。
未経験・初心者でも育てやすいものを選べるよう、丈夫でお手入れのかんたんな観葉植物にしぼってお届けします。
今回紹介する観葉植物は楽天やAmazonで購入できて入手しやすいですので、観葉植物デビューにぴったりです。
目次
ミニプランツ|小物感覚で
「ミニプランツ」という言葉を聞いたことのある人も多いでしょう。
「ミニプランツ」の厳密な定義はありません。
直訳すると「ちいさな植物」ですが、一般的には
「室内で育てる観賞用のちいさな植物」
をミニプランツと呼びます。
鉢植えが多いですが、エアプランツ(チランジア)のように鉢に植えずに育てられるものもあります。
観葉植物、エアプランツ、サボテン・多肉植物などたくさんの種類があり、好みのミニプランツを選ぶのも大きなたのしみのひとつです。
ちいさいのでインテリア・小物のように気軽にお部屋に置くことができますし、ひとつだけでなく何個か並べたりしてもかわいいですよ。
かんたんと言ってもお手入れは必要
「かんたん」「丈夫」といってもいのちである以上、水をやる、日に当てるといった最低限の管理はぜったいに必要です。
慣れないうちはちょっとした水やりでもめんどうに感じることもあるでしょう。
でも植物も成長するにしたがってだんだんと愛着がわいてくるものです。
おおげさな作業はありません。
たまに水を与える、日当たりのいいところに移動する。
これくらいの基本的なお世話です。
きちんとお世話して日常にかわいい緑を取り入れてみましょう。
おすすめのミニプランツ4種
ミニプランツにもいろいろな種類がありますが、おすすめを紹介します。
多肉植物・サボテン
乾燥地域で生きていけるように葉や茎に水分を蓄えられるように進化した植物です。
名前のとおり葉や茎がぷっくりとふくらんでいてるのが特徴です。
このぷっくり部分に水分がたくさん含まれているのです。
厳しい環境で進化してきたため暑さ、寒さ、乾燥に強い品種が多く、お手入れがかんたんです。
多肉植物に適した環境
基本的には窓の近くなど日当たりのよい場所に置き、土が乾燥したら水を与えればOKです。
ただし、夏・冬は多肉植物があまり成長しなくなる季節なので、月に一回程度の水やりで十分、やりすぎは厳禁です。
また風通しの悪い場所では元気がなくなるので室内でも風通しのいい場所に置きましょう。
初心者でも育てやすいエケベリア。
寄せ植えもかわいい。
不思議な植物|エアプランツ
エアプランツは中南米に広く分布していて、岩や樹木に着生して生きている「チランジア」という植物です。
お店で売っているときには根がないように見えるものも多く、ちょっと不思議な印象を受けますね。
(根っこは樹木などに着生すると生えてきます)
なんといっても最大の特徴は水分のとりかた。
雨や霧で濡れた葉や根から水分を吸収するのです。
水やり不要は誤り
霧のかかった空気中から水分を吸収するイメージから、水やりがいらないと思ってしまうひともいますがそれは誤りです。
日本の通常の気候ではエアプランツにとってじゅうぶんな水分は得られません。
チランジアはじゅうぶんな水分を必要とする植物で、週に少なくとも2回以上水やりが必要です。
と言っても霧吹きで全体がびしょびしょに濡れるくらいたっぷり水を吹きかけるだけ。
株が蒸れて腐敗するのを防ぐため、夕方以降にやるようにします。
ただしチランジアの成長が遅くなる夏・冬の間は水やりは控えめにしましょう。
そうは言っても霧吹きでたっぷり水やりするのは意外に大変というひとは、キッチンのシンクや洗面所で小型のジョウロなどでたっぷり水を与えてもいいでしょう。
長時間水に濡れたままだと腐ってしまうので、しっかり濡らしたあとはよく水けを切って、風通しのいい場所に置いて乾かしましょう。
また月に一度くらい、バケツなどに水を張って浸す(「ソーキング」といいます)を行うとより元気に育ちます。
ソーキングは頻繁にやりすぎるとエアプランツが弱ってしまうので注意しましょう。
ポイント
- 週2回以上、たっぷりと
- 夕方~夜に与える
- 夏・冬は回数を控えめに
- 水やりのあとは風通しのいい場所へ
- 月に一度、株を数時間水に浸す「ソーキング」
濃いピンクの花がかわいい(入荷状況によって花の有無は異なります)。
複数まとめてレイアウトしても、別々に配置しても。
ハーブ
ハーブも室内で育てることができます。
室内で育てやすいイチオシのハーブは「バジル」です。
丈夫さでいえばローズマリーやセージといったハーブもありますが、大きくなりすぎないサイズ感や料理での使い勝手もふまえると初心者にはバジルがいちばんです。
お手入れのいちばんのポイントはたっぷりの水。
土が乾燥したら鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりしましょう。
ミニプランツなら大きなじょうろもいらないので水やりも手軽ですよ。
そしてなんといってもバジル最大のたのしみといえば料理につかうことですね。
バジルは香付けとしてつかうだけでなく、バジルソースパスタのようにそれ自体が料理の主役になれる稀有なハーブです。
バジルは生育がとても旺盛な植物です。
たくさん育てて鑑賞にも料理にもじゃんじゃん使いましょう。
葉は摘まずに放置しておくと硬くなり香りも落ちてきます。
葉が柔らかいうちに収穫して料理に使うか乾燥保存・冷凍保存するとよいでしょう。
園芸用ゴムバケツのTUBTRUGS(タブトラッグス)の鉢で種から育てる栽培キット。カラフルなミニバケツは収穫や植え替えの後、小物入れや器として使えます。バジル以外にミントやイタリアンパセリも選べます。
おしゃれな缶ではじめる栽培キット。バジル/パセリ/タイム/レモンバーム/カモミールのセット。どれも初心者にも育てやすいハーブです。
かわいい写真を眺めるだけでたのしい! ミニプランツの入門書
ミニプランツの種類や管理について、かわいい写真とともに学べる入門書です。
これからミニプランツを買ってみようというひとにぴったりの内容で、自分はどれにしようか写真を眺めながらお部屋を想像するのがたのしい本になっています。
この本そのものがお部屋のインテリアとしてディスプレイできるくらいかわいいですね。
おわりに
初心者でも生育をはじめやすいちいさな観葉植物を紹介しました。
お世話になれてきたら、もう少し大きな鉢植えなどにチャレンジしてみるのもたのしいですよ!